ドクターオブリーコラム
深く刻まれたシワ、フィラー以外の方法はない? 自家真皮再生術の原理から効果まで|弘大ホンデ ジュブゼン
自家真皮再生術は、へこんだ部分をフィラーで埋める方法ではなく、真皮層に再生反応を起こし、新しいコラーゲン組織が生成されるよう促す施術です。
ジュブゼン自家真皮再生術は、CO₂ガスとヒアルロン酸を真皮層の同じ部位に微細に交差注入します。この過程で真皮に物理的・化学的・生物学的な刺激が生じ、回復過程で新しいコラーゲン組織の形成を促します。
特に、以下のようなお悩みに用いられます。
- 深く刻まれたほうれい線 → 自家真皮再生術
- 眉間・額など、くっきりとへこんだシワ → 自家真皮再生術
- へこんだニキビ跡 → 自家真皮再生術
- 古い陥凹瘢痕 → 自家真皮再生術
- 広範囲のボリューム不足 → フィラー・コラーゲンブースターなど、他のボリューム治療を検討
ポイントは「ボリュームを入れて埋めること」と「真皮そのものに新しい組織が作られるよう促すこと」の違いです。
自家真皮再生術とは何ですか?
自家真皮再生術は、CO₂ガスとヒアルロン酸を真皮層に微細に交差注入し、肌そのもののコラーゲン生成反応を促す施術です。
深いシワやへこんだ瘢痕は、単に皮膚表面に線ができているだけではありません。
シワが長期間にわたって繰り返されたり、皮膚組織が損傷したりすると、真皮構造そのものがへこみ、皮膚に深い溝が形成されることがあります。
自家真皮再生術は、このへこんだ真皮層に直接アプローチします。
CO₂ガスとヒアルロン酸を微細に注入することで真皮組織に再生刺激を与え、その後の回復過程で新しいコラーゲン組織が形成されるよう促します。
そのため、外部から注入した物質のボリュームだけでシワを持ち上げる方法とは異なり、自分の肌で作られる組織によってへこんだ部分を改善することがポイントです。
ジュブゼンはどのような施術ですか?
ジュブゼンは、自家真皮再生術を精密に行えるよう、CO₂ガスとヒアルロン酸を微細単位で交差注入する方法です。
ジュブゼンは、深いシワや陥凹瘢痕がある真皮層を直接ターゲットにします。
特に0.001cc単位の微細注入が可能で、CO₂ガスとヒアルロン酸を交差注入する構造を用います。
注入した物質そのもののボリュームだけでへこんだ部分を埋めることが目的ではなく、その部位に再生反応を起こし、新しいコラーゲン組織が形成されるよう促すことが目的です。
そのため、ジュブゼンは顔全体にボリュームを作る施術というより、深くへこんだ線や局所的な陥凹部位を精密に改善する治療に近いものです。
自家真皮再生術はなぜ深いシワに効果的なのですか?
深いシワは皮膚表面だけの問題ではなく、真皮組織が繰り返し折れたりへこんだりすることで生じる構造的な変化であるため、真皮層のコラーゲン再生を直接促す治療を活用することができます。
笑ったり顔をしかめたりする表情を繰り返すと、最初は動いたときだけ見えていたシワが、時間が経つにつれて何もしていなくても残るようになります。
さらに、肌の老化によってコラーゲンや弾力が減少すると、シワの溝はより深くなります。
すでに深く刻まれたシワは、ボトックスによって筋肉の動きを抑えても、皮膚に残っている溝まで十分に伸びない場合があります。
自家真皮再生術は、まさにこのへこんだ真皮層そのものにコラーゲン再生を促す点に違いがあります。
つまり、
表情を作ったときにできるシワ → ボトックス
何もしていなくても深くへこんでいるシワ → 自家真皮再生術
深いシワ+繰り返される筋肉の動き → 自家真皮再生術+ボトックスの組み合わせを検討
というようにアプローチすることができます。
ほうれい線にも自家真皮再生術は効果がありますか?
ほうれい線に沿って皮膚そのものに深い溝ができている場合、自家真皮再生術によって、へこんだ真皮のコラーゲン再生を促すことができます。
ほうれい線だからといって、すべて同じ原因で生じるわけではありません。
頬が下垂することでほうれい線部分が折れて見える場合もあれば、顔のボリュームが減少することで、ほうれい線部分がへこんで見える場合もあります。
一方、長期間にわたって表情を繰り返すことで、ほうれい線そのものに深い溝が刻まれる場合もあります。
このような場合には、単純に顔全体を引き上げるよりも、へこんだシワの部分に直接アプローチすることが必要になる場合があります。
- 頬のたるみによってほうれい線が深くなっている → リフティング
- 中顔面のボリューム不足によってほうれい線が目立っている → ボリューム治療
- ほうれい線そのものが深くへこんでいる → 自家真皮再生術
- たるみ+深いほうれい線が同時にある → リフティング+シワ治療
ほうれい線の原因をこのように分けることで、どのような治療が必要なのかをより明確にすることができます。
眉間のシワにも自家真皮再生術を受けられますか?
表情を作っていなくても眉間に深い線が残っている場合、ボトックスとともに、へこんだ真皮を再生する自家真皮再生術を検討することができます。
眉間のシワは、眉をひそめる際に使う筋肉の繰り返しの動きによって生じることが多いです。
初期には表情を作ったときだけシワが見えるため、ボトックスによって筋肉の動きを抑えることが直接的な方法となります。
しかし、長期間にわたってシワが繰り返されると、皮膚そのものに深い溝が形成されます。
この段階では、筋肉の動きを抑えても、すでに形成されたシワの線がそのまま残る場合があります。
そのため、
- 表情を作ったときだけできる眉間のシワ → ボトックス
- 何もしていなくても残っている深い眉間のシワ → 自家真皮再生術
- 深い眉間のシワ+強い筋肉の動き → 自家真皮再生術+ボトックス
というように、目的を分けることができます。
額の深いシワにも適用できますか?
額に横方向に深く刻まれた固定ジワが残っている場合、自家真皮再生術によって、シワの下にある真皮層のコラーゲン再生を促すことができます。
額のシワも、初期には筋肉の動きに伴って現れたり消えたりします。
しかし、肌の弾力が低下し、同じ位置が繰り返し折れることで、次第に線が深くなり、表情を作っていなくても残るようになります。
このような固定ジワは、単に筋肉の動きだけを抑えるよりも、すでにへこんでいる皮膚構造も同時に改善することが重要です。
ただし、額全体がへこんでボリュームが不足している場合と、線状に深いシワが形成されている場合ではアプローチが異なります。
額全体のボリューム不足 → ボリューム治療
線状に深くへこんだ額のシワ → 自家真皮再生術
と区別すると理解しやすいでしょう。
自家真皮再生術はニキビ跡にも効果がありますか?
皮膚がへこんだ陥凹性ニキビ跡の場合、自家真皮再生術によって瘢痕下の真皮でのコラーゲン生成を促し、深さを和らげる目的で活用することができます。
ニキビがひどく炎症を起こすと、真皮組織まで損傷することがあります。
その後の回復過程でコラーゲンが十分に作られないと、皮膚が元の高さまで回復せず、へこんだ瘢痕が残ります。
自家真皮再生術は、このようにへこんだ部分を単純に外部から注入した物質で埋めるのではなく、瘢痕の下にある真皮層に新しい組織が作られるよう促す方法です。
特に、古い陥凹瘢痕や局所的に深くへこんだ瘢痕の改善に活用することができます。
- 赤いニキビ跡 → 血管治療
- 茶色いニキビ跡 → 色素治療
- 広範囲に広がった凹み・粗い肌質 → フラクショナルレーザー
- 局所的に深くへこんだ陥凹瘢痕 → 自家真皮再生術
のように、問題を区別することが重要です。
フラクショナルレーザーと自家真皮再生術は何が違いますか?
フラクショナルレーザーは広い範囲の皮膚に微細な再生刺激を与え、全体的な瘢痕や肌質を改善することを目的とし、自家真皮再生術は深くへこんだ特定部位の真皮を直接再生することに重点を置きます。
どちらの治療もコラーゲン再生を利用しますが、アプローチ方法は異なります。
フラクショナルレーザーは、顔全体または広い範囲に微細な治療領域を作り、肌のリモデリングを促します。
そのため、複数のニキビ跡や毛穴の開き、粗い肌質が同時にある場合に活用しやすい治療です。
一方、自家真皮再生術は、特定の位置に深くへこんだ瘢痕やシワを精密に治療する方法です。
そのため、ニキビ跡を例にすると、
- 顔全体に浅く広がった瘢痕が多い → フラクショナルレーザー
- 数か所だけ特に深くへこんでいる → 自家真皮再生術
- 広範囲の瘢痕+特定部位の深い瘢痕 → フラクショナルレーザー+自家真皮再生術の組み合わせを検討
というように分けることができます。
自家真皮再生術とフィラーは何が違いますか?
フィラーは注入した物質のボリュームによってへこんだ部分を埋めるのに対し、自家真皮再生術は真皮層のコラーゲン再生を促し、自分の組織が作られるようにする方法です。
最も大きな違いは、何によってボリュームを作るのかという点です。
フィラーはヒアルロン酸などの注入物を利用して、不足しているボリュームをすぐに補います。
そのため、頬・こめかみ・前頬骨部など、比較的広い範囲のボリューム形成に活用することができます。
一方、自家真皮再生術で使用されるヒアルロン酸は、単純にフィラーのように大量に注入してボリュームを作ることが目的ではありません。CO₂とともに微細に注入して真皮に再生反応を促し、その後生成されるコラーゲン組織によって、へこんだ部分を改善する方法です。
まとめると、
- すぐに広い範囲のボリュームを補いたい → フィラー
- 線状の深いシワを改善したい → 自家真皮再生術
- 局所的な陥凹瘢痕を改善したい → 自家真皮再生術
というように、目的が異なります。
自家真皮再生術とジュベルックにはどのような違いがありますか?
どちらの施術もコラーゲン生成を利用しますが、ジュベルックはコラーゲン生成を促す成分を広い範囲に注入するのに対し、自家真皮再生術は深くへこんだ部位を直接ターゲットにして再生反応を促すという違いがあります。
ジュベルックのようなコラーゲンブースターは、肌に成分を注入し、時間の経過とともにコラーゲン生成を促します。
そのため、毛穴・肌質・小ジワや、広い範囲のボリューム改善などに活用することができます。
自家真皮再生術は、CO₂とヒアルロン酸をシワや瘢痕によってへこんだ真皮層に直接微細注入する方法です。
そのため、選択基準も異なります。
毛穴+肌質+小ジワ → コラーゲンブースター
顔の自然なボリュームアップ → ボリューム型コラーゲンブースター
深いほうれい線・眉間・額のシワ → 自家真皮再生術
局所的に深くへこんだ瘢痕 → 自家真皮再生術
自家真皮再生術の効果はすぐに現れますか?
施術直後は、注入や組織反応によってへこんだ部分が持ち上がって見えることがありますが、自家真皮再生術の本質的な変化は、その後コラーゲン組織が生成される過程で徐々に現れます。
自家真皮再生術は、フィラーのように注入した物質のボリュームだけで最終的な結果を作る施術ではありません。
施術後には腫れが生じることがあるため、初期のボリュームを最終的な結果として判断することは難しいです。
腫れが落ち着いた後、真皮の回復過程が進み、新しいコラーゲン組織が作られることで、へこんだシワや瘢痕が徐々に改善されます。
そのため、施術直後のボリュームよりも、時間の経過とともに現れる組織再生の変化がより重要な施術です。
自家真皮再生術は1回だけ受ければよいですか?
1回の治療でも変化が期待できますが、深いシワや陥凹の程度によっては追加治療が行われる場合があります。
自家真皮再生術は肌の再生反応を利用するため、短い間隔で何度も繰り返すメンテナンス型の施術とは性質が異なります。
深いシワや陥凹瘢痕の場合、1回の治療後に再生過程を見守り、その後さらに改善が必要な部分に対して追加治療を行う方法があります。
ジュブゼンでは、1~2か月程度の間隔を空けて追加施術を行うプロトコルも用いられます。
自家真皮再生術後の腫れはどのくらい続きますか?
施術後には腫れ・赤み・内出血などが現れることがあり、一般的には数日から約1週間程度の回復期間を考えておくことをおすすめします。
自家真皮再生術は注射針を用いて真皮層を直接治療するため、施術直後からまったく跡が残らない施術ではありません。
特に深いシワや瘢痕に沿って精密に施術すると、その部分が腫れたり赤く見えたりすることがあります。
そのため、結婚式や重要な撮影など、顔をすぐに人前に出す予定がある場合は、直前に受けるよりも十分な回復期間を設けることをおすすめします。
自家真皮再生術後の注意事項は何ですか?
施術後は、腫れや内出血が落ち着くまでの間、強い熱刺激や飲酒・喫煙・激しい運動を避け、肌に不要な圧力をかけないことをおすすめします。
- 施術部位を強く押したり、マッサージしたりしない
- サウナ・チムジルバンなど、強い熱刺激を避ける
- 激しい運動は回復期間中避ける
- 飲酒・喫煙を避ける
- 内出血や腫れがある部位を繰り返し触らない
- 紫外線対策と基本的な保湿を維持する
自家真皮再生術は、施術直後の形よりも、その後真皮が安定して回復し、コラーゲン組織が作られていく過程が重要です。
自家真皮再生術が適しているのはどのような場合ですか?
自家真皮再生術は、顔全体にボリュームを出すというよりも、「特定の部位が深くへこんでいる問題」を改善したい場合に活用しやすい治療です。
簡単に分けると、以下のようになります。
- ほうれい線そのものが深くへこんでいる → 自家真皮再生術
- 何もしていなくても眉間のシワがくっきりしている → 自家真皮再生術
- 額に深い固定ジワが残っている → 自家真皮再生術
- 局所的に深くへこんだニキビ跡 → 自家真皮再生術
- 古い陥凹瘢痕 → 自家真皮再生術
- 表情を作ったときだけできるシワ → ボトックス
- 顔全体のボリューム不足 → フィラー・コラーゲンによるボリューム治療
- 広範囲のニキビ跡・毛穴・粗い肌質 → フラクショナル治療
- 広範囲の瘢痕の中で、特定部位だけ深くへこんでいる → フラクショナル治療+自家真皮再生術
自家真皮再生術のポイントは、へこんだ空間に大量の物質を入れて形を作るのではなく、深くへこんだ真皮に再生反応を起こし、新しいコラーゲン組織が形成されるよう促すことです。
そのため、ほうれい線・眉間・額など、長期間にわたって深く刻まれたシワや、局所的にへこんだ瘢痕など、「皮膚そのものに溝が形成されているお悩み」を治療する際に特徴が明確な施術です。
自家真皮再生術 FAQ
自家真皮再生術はどのようなシワに最も適していますか?
表情を作っていなくてもくっきり残っている深い固定ジワに適しています。ほうれい線・眉間・額・目元など、皮膚そのものに深い溝が形成された部位を直接治療することができます。
浅い小ジワにも自家真皮再生術は適していますか?
浅く広範囲に広がった小ジワよりも、特定の部位に深く刻まれたシワを治療する際に、自家真皮再生術の特徴をより活用することができます。小ジワや肌質が主なお悩みであれば、スキンブースター・高周波・コラーゲンブースターなど、別の方法がより適している場合があります。
ほうれい線にはフィラーと自家真皮再生術のどちらがよいですか?
ボリューム不足によってほうれい線がへこんで見える場合はフィラー、ほうれい線そのものが深い溝のようにへこんでいる場合は自家真皮再生術を検討することができます。両方の問題がある場合は、それぞれの原因を分けて治療することができます。
眉間のシワはボトックスだけでよいですか?
表情を作ったときだけ現れる眉間のシワにはボトックスが直接的ですが、何もしていなくても深い線が残っている場合は、すでに皮膚に固定ジワが形成されている状態です。この場合、筋肉の動きとへこんだシワをそれぞれ治療する方法が活用されることがあります。
へこんだニキビ跡にもできますか?
はい。皮膚が実際にへこんでいる陥凹性瘢痕は、自家真皮再生術の主な適応の一つです。
ニキビの赤い跡にも効果がありますか?
赤みだけが残っている場合は、自家真皮再生術よりも、血管性の赤みにアプローチする治療のほうが直接的です。自家真皮再生術は色よりも、皮膚構造そのものがへこんでいる瘢痕に重点を置きます。
フラクショナルレーザーを受けたのに残っている深い瘢痕にも使用できますか?
広範囲の肌質は改善されたものの、特定の瘢痕が深く残っている場合、その陥凹部位を直接治療する方法として活用することができます。フラクショナルレーザーと自家真皮再生術では、治療範囲とアプローチ方法が異なります。
自家真皮再生術はフィラーのようにすぐに元に戻りますか?
作用の仕組みが異なります。フィラーは注入物そのものがボリュームを作るのに対し、自家真皮再生術は真皮の再生反応と新しいコラーゲン組織の形成を利用します。
顔全体に受けることはできますか?
顔全体のボリュームを均一にする目的よりも、深く刻まれたシワや陥凹瘢痕など、治療部位が明確な部分により適しています。
自家真皮再生術はどのくらいの頻度で受ける必要がありますか?
短い間隔で継続的に繰り返すメンテナンス型の施術ではありません。1回の治療後に再生過程を経て、さらに改善が必要な場合には、1~2か月程度の間隔を空けて追加治療を行う方法が用いられます。
